私達が住む日本では国家の基本法である
日本国憲法が制定されておりますが、どんな事が定められているのでしょうか?
(1946年11月3日公布、1947年5月3日より施行)
@憲法の意味・由来
国家権力の組織や権限、統治の根本規範(法)となる基本原理・原則
を定めた法規範を言います。
明治では当初、「国制」、「国法」等という言葉等が使用されていましたが、
1873年(明治6年)に、箕作麟祥がフランス語の「Constitution」に
「憲法」なる訳語を当てた事から日本でも憲法と言う言葉が使われるようになりました。
日本語における「憲法」とは、ドイツ語の「Verfassung」
または「Konstitution」、英語やフランス語の「Constitution」に対する訳語です。
「憲」とは、「基本となるおきて」を意味します。
A「憲」の語源について
ザルのようなものを「目」と「心」にかぶせた様子を示します。
勝手な行動や逸脱した考えを抑える意味を持ちます。
B日本国憲法には何が定められている。
日本国憲法の三大要素である、「国民主権」、「基本的人権の尊重」、「平和主義」
を中心に国家の基本方針が制定されています。(全部で103条あります。)細かく分けると
第1条〜第8条:天皇の地位について
第9条:戦争の放棄について
第10-40条:国民の権利・義務について
(国民の自由の権利やそれを公共福祉の為に使用する義務などが定められています。)
第41-64条:国会について
国会の運営方法が記載されています。
第65-75条:内閣について
(内閣総理大臣の権利等が述べられています。)
第76-82条:司法について
(裁判所・裁判官の権利等が述べられています。)
第83-91条:財政について
(国の財政の使用方法等が述べられています。)
第92-95条:地方自治体について
(地方自治体の運営方法について述べられています。)
第96条:憲法の改正方法について
第97-99条:最高法規
(日本国憲法に反する法律は無効等、
日本国憲法が法律の基本である事が述べられています。)
第100-103条:補足
(憲法施行期日と施行前の準備行為、参議院成立前の国会
参議院議員の任期の特例、公務員の地位に関する経過規定
の4つが述べられています。)
に分けられています。 |