よく企業が特許を取得したというニュースで聞かれますが
特許とはどういう意味で取得するとどんなメリットがあるのでしょうか?
特許とは、有用な発明をなした発明者またはその承継人に対し、
その発明の公開の代償として、一定期間、その発明を独占的に使用しうる
権利(特許権)を国が付与するものです。
一、特許はどのように受けるのか?
特許を受けるためには、特許庁の審査において、
特許査定(特許法51条)を得なければなりません。
審査を受けるには出願審査の請求(特許法48条の3)という手続が必要であり、
特許出願後3年以内に出願審査を請求しないと
出願を取り下げたものとみなされています。
二、特許権のメリットについて
特許権は、特許発明を独占排他的に実施できる権利です(特許法68条)。
つまり自らの発明の実施を独占でき、許諾等をしていない
(権限のない)第三者の実施を排除できます。
そのため、このような第三者の実施に対しては、その違法な実施行為、
つまり特許の侵害行為を中止させる権利(差止請求権、特許法100条)および
そのような侵害行為により発生した損害の賠償を求める権利
(損害賠償請求権、民法709条)を行使することができます。
また、特許権の存続期間は、原則として出願日から20年間もあります。
これを読むと特許権はものすごい強い権利だとわかると思います。
各メーカーともに最初に新しい技術を開発に力を注いでいる意味がよくわかりましたです。 |